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デストローイ

デストローイ

シーク アンド デストローイ

毎年の事だけど夏がね、こう来たかどうかわからないまま終わってしまい
薄暗い6畳間にこもって
あぁーぅあーとか唸ってただけだったわー
今年も美白保てたわー
UV対策ぬかりなかったわー
とかぶつぶつ言ってると
ちょっと色んなものをぶっ壊したくなるわけです

偉大なる先人達がステージ上でギターを燃やしたり   車より高額なドラムセットを蹴り飛ばしたり   蝙蝠の死骸食ったり   お客さんの靴奪ってそれにビール入れて飲んだり
してるのとか「おっ楽しそうやないか」とか思ってしまいます

デストローイ

しかしまぁ何かよく考えたらちょっと違うな、と
お前らそれ本当に素でやってんのか、と
楽屋で思いっきり打ち合わせしただろ、と
やはり思ってしまうんですね
いやまぁ創世記の伝説達はそんな事無かったからこその伝説であり
そしてフォロワーを産み出してしまうのも伝説だからであり
そしてフォロワー達によりそういうやり方もあるよねと相対化されてしまい
でまぁパフォーマンスの歴史に燦燦と輝く1ページと成り果てるわけです

デストローイ

でももしかしたら俺が知らないだけで世界及び日本にはそうじゃない楽しい人達がまだまだいるのかもしれない、大して売れてもないのに後先考えずステージ上でギターぶっ壊して公式HPに「この前のLIVEでロックの神が降臨してギタリストが一本しか持ってないギターをぶっ壊してしまいましたがバイト先からの前借りも断られてしまったのでギターを修理する事ができません、なので当分LIVEを休止します」とかTOPページに載せるバンドがいるかもしれない、そんなんいたらもうそれはそれは笑いますよ
こいつらすげぇなって
何考えてんだって
newsのページの最新に←NEW!とか書いてたりしてね
NEWじゃねぇだろって

デストローイ

もちろんそんな事を自分はしたいわけじゃなく、LIVEだけがバンドだとも思ってないし、こんなおっさんが何か壊したいわーとか言ってるのは痛さ満点なわけです   そんな事はわかってるのです
でも!それでもこういうのって年齢関係無いじゃないですか 頭の天辺から爪先まで痺れるような衝撃って何回でも毎日でも味わいたくなるじゃないですか

デストローイ

思いっきり個人的な事を言ってるのはわかる
わかるんです
それでも俺は今回『03』を録り終えて思ったんです
メンバーも増え、音も増え、
強くなった岡部喜誉治のメッセージと先鋭化した和田大樹の曲の中で
さて自分は今まで通りでいいのか   いいわけがない
尋常に推すにはこのアルバムは勿体無い
自分は、今回の『03』という音によって起こされるHIGH FLUXという現象の忠実な受領者モデルでありたい
そしてそれによりちっぽけな自分をボロボロにズタズタに壊してしまおう、どこにもいなくなってしまおうと   このアルバムにはその価値がある
そしてそこに、まぁひと欠片でもふた欠片でも残っていれば、『04』にまたぶち込んでやろう、何も残らなければ……まぁその時はその時です

デストローイ

HIGH FLUXの音源はタイトルが連番ですが、『02』とはまた全然違う瑞々しい衝撃をお約束します
このHPのDiscographYというページでプレビューも聞けます
よろしくどうぞ

ちなみに次のLIVEは9/27、28

そこでその一角をお見せできればと思います

楽しみだ。
デストローイ。

HIGH FLUX・Gt 吉田