Jazz Cholus

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夏が来た

この日差し、街の影、道行く人々の服装
これは間違い無く夏が来た

『真夏の太陽を呑み込んだようだ!
ああ夏だ。夏が来た……!』

美味しんぼ86巻にてサンドライト・トマトを食べた村尾氏の言である
良い表現だ
90巻近辺の殺伐としてない雰囲気が結構お気に入りである
なぜグルメ漫画はすぐにギスギスしだすのだろうか
美味いもんばっか食ってる癖に

ちなみに当たり前だが夏は来ていない
5月に入ったばかりだ
英語で言うとSummer has not comeである
俺は今もまだ中二病を患ってるのでとりあえず英訳してみる癖がある
ちなみに役に立った事は無い

しかし明らかに春は去った 10年くらい前から同じ事を思ってるがもはや東京に春は存在しない たかが2週間程度のなんとなく寒くない、あと桜が咲く、それだけの時期だ
四季などとおこがましい 秋もどうせこの体たらくだろう 時代遅れ感甚だしい
もういい もうお前らには期待しない 夏はどうしても好きになれないから冬をなんとか好きになる努力をしてみる事にする
「好きになる努力」
反吐が出そうなほど嫌いな言葉だ もしその言葉に囚われて悩んでる人がいたら肩に手を置いて言ってあげたい
そんな努力しなくていいんだよ、と 嫌いなものは嫌いなままでいいんだよ、と
無関心なものは無関心なままでいいんだよ、と
好きなものを掘り下げる作業で忙しくて忙しくてそんな努力してる暇が無い、そして掘って掘って掘り進んでる間に死んでしまいました テヘ☆みたいな人生でいいじゃないか
今の時代?アンテナ高くないと?いけないよね?やかましいわ!うちなんか物理的にアンテナねーんだよ!
この前も渋谷LUSHの出番前に乳首ドリルすな!すな!す…せんのかい!!!wwwって誰かが言い出して俺が「え、それ何?」って言うとうわぁ……って顔されました
でも大丈夫 後からYoutubeで確認したけどそれでもやっぱりそのネタを真似した岡部の方が面白かったから いやそれは間違いなく
ただ一緒に教えてもらったとにかく明るい安村はじわじわ来た
次の日電車内でブフォ!って思い出し笑いしてしまった
丁寧に教えてくれた和田さんありがとう
でも目白とかで降りる羽目になったけどな
何の用もねーよ

かく言う自分も今年に入ってある「好きになる努力」をしてた事を認めざるを得ない
ちょっと前のブログで「色んな挑戦をして自分が変わっていくのが今は楽しい」みたいな事を書いた
とんだ大嘘だ
いやとんだ大嘘になってしまった
人にはどうしても好きになれないものがある
受け入れられないものがある
器のデカい振りをして
懐が深い振りをして
とんだ大嘘ぶっこいてしまった 反省してる
でも自分にはやはり無理なのだ
どうしても良いと思えないのだ
それは何かと言うと
日本が世界に誇る
日本では3番目、
いや2番目に有名なギターアンプ群
『Roland Jazz Cholus series』
いわゆるジェイシー、ジャズコと呼ばれるギターアンプシリーズ
その「見た目」である

ここでまたギターアンプについてクドクドと自分の言葉で説明したい欲求がある
が、さすがに長くなりすぎるので割愛
要するにエレキギターを弾くと音が出るスピーカーである
ギタリストを志すギターキッズ達は星の数ほどあるギターの中から最初の自分のギターを選び出す
しかし、日本で産まれ
日本で育ったギターキッズ達には
実は最初のアンプの選択肢はほぼ二つしかない
それが
『Marshall』と『Jazz Cholus』
何故選択肢がほぼ二つだけかというと
ギターキッズ達が初めてギターを買い、家で練習し、
そして初めて爆音でギターを鳴らせる場所
つまり日本の9割の練習スタジオかライブハウスには
ほぼこの二つしか置いてないのだ

なぜこの二つしかないのか
Marshallの方は日本で、いや世界で一番スタンダードなギターアンプだ
いわゆるヘビメタの外タレギタリストの後ろに沢山積んであるやつだ
ちなみに何故積んであるかは様々な説があるが科学的には解明されてはいない
経験則のみが太古の昔より受け継がれてきたとされている
Microsoft、Google、往年のNintendoなどと同じく世界でも圧倒的シェアを誇るアンプ界のキングである
音の好みなんていう凄まじく需要が分散しそうな業界でこれは奇跡とも呼べる
世界で一番スタンダードとされている理由は様々あるが
基本的にどんなセッティングでも出せる、抜けのある素晴らしくブライトな音
ロックンロールを忘れかけた人にロックンロールを思い出させる事が可能な、いわゆるマーシャル・サウンドが一番の理由だと思う
初心者の入門機にベテランの定宿にと間違い無い逸品だ
そしてその権威ゆえのサウンドメイキング・リペアのノウハウの浸透性
これもまた他のアンプの追随を許さない
そこから来るMarshallを選ぶ事の安心感
そしてスタジアム級のコンサートでの使用に耐えられるレベルのアンプとしては安価であること
などなど数多の確かな理由を持ってMarshallはギターアンプ界に君臨してるのだ

ちなみに自分はマーシャル・サウンドが嫌いだ
良いのはわかる レコーディングで使う事もある
が、嫌いなものは嫌いだ 完全に好みの問題だ
自分がいわゆるロックンロールをそんなにルーツに持ってないからだろう
何故かあの音を聴くとストレスが溜まる 嘘臭さを感じてしまう
というかロックンロールは歴史上何度も死滅と再生を繰り返して来ているのにマーシャル・サウンドだけがずっと変わらないのは不自然だと思ってしまう
その功罪の一端は君にもあるだろ?ん~?
と何故か圧迫面接のような台詞が頭に浮かんでしまう
そんな子供っぽい理由なので好きな人は別に気にしないで欲しい

既に取り返しのつかない勢いで長くなってるがもはや俺に怖いものは何もない 続ける事にする

とまぁ、Marshall系アンプがほぼ必ず置かれてる理由は以上のような理由だと思われる
ではJazz Cholus(以下、JCと呼称)はどうか?

JCはギターアンプ界のスーパーカブである

説明を省くがアンプには大別して真空管アンプとトランジスタアンプがある
Marshallは真空管アンプの代表格だ
それに対してJCも代表格とも呼べずともトランジスタアンプの大傑作だと思う

二つの違いは何か
音の違いはもはや説明できない どのアンプもみんな違うし 対称的な音とだけ言っておこう
ただ何よりもクリアなクリーンを出そうと思えば自分は必ずJCを使う そう思ってるギタリストも多いと思う
Marshallと違い付属してる空間系エフェクトも評価が高い
そのエフェクトだけ切り取って別でエフェクターとして販売したほどだ

だがJCが日本にてMarshallと別の選択肢に選ばれたのはその頑丈さにあると思う

もともとトランジスタアンプは真空管アンプに比べて長命だ 真空管アンプが短命過ぎるとも思う
真空管アンプは定期的な交換・メンテは必須である
自分も所有してる真空管アンプが死ぬ瞬間を見た事がある
自分の持ってるアンプは前面がスケルトンになっており、真空管の光をいつもチェックできるようになっている
その日、スタジオ練習中にいきなり真空管が強い光を放ち始めた
今までに見たことのない紫色に近い赤
何て綺麗なんだと見とれてるとボンっという音とともにアンプはうんともすんとも言わなくなった
泣きそうになりました
そして決して安くない金をリペアマンの方に払い、また復活してもらったのだった ドラクエか
その時はちょっと、いやかなり自分のアンプが嫌いになったものだ
お前このやろう俺が金持ってないの知ってる癖にこのやろう根性無い奴だこのやろう
そう思った ぶっちゃけ今でも思ってる

真空管アンプはそれがいいという人もいる 確かにこまめに手をかけてあげればその分音質も維持出来る
大袈裟に言うと真空管アンプは1日使っただけで音が劣化するのだ
だから死にかけの真空管アンプは死にかけの音がする
自分は内心気づいてながら聞こえないふりをした
……なんか音も大きくならないし明らかに歪まなくなってきてる……
アンプからのSOSに気づいてながらそれを黙殺した
こういう人間は本来真空管アンプを持つべきではないだろう

JCは日本が世界に誇る楽器メーカー・Rolandの一大傑作だ
その頑丈さ、維持費の安さ、クオリティの永続性などまさに日本企業の得意技を非常に高いレベルで凝縮したような製品だ
先ほどの真空管アンプの話を例とするとJCはそれこそ工場で出荷されてから何十年と使われ故障するその瞬間まで同じクオリティの音質を維持するだろう
そして低額なリペア代だけでまた新品同様の音を奏でだすだろう
そしてもともとが真空管に比べ格段に安価
真空管とトランジスタの違いはあるとはいえその楽器を一流の工業製品として確立した設計思想に自分は拍手を送らざるを得ない

以上がJCが日本で愛される理由だと思う

そしてMarshallとJCの説明が終わったところであれなんですけど

その二つとも音に関してはあんまり僕関係ないんですね

いや関係ない事無いんですけどスピーカーみたいな部分しか使ってないと言うか システム的にアンプ本来の意味である増幅器の部分しか使ってないというか まぁそれでもだいぶ音は違うんですけど
去年の年末くらいまでMarshallの方使っててシステムとか新しいギター的ににJCの方が合いそうだと思ってJCに変えただけなんですよ だからまぁこんなに長々と二つとも説明する必要も無かったというか いやでもいきなりMarshallとかJazz Cholusとか言っても素人さんにはたぶんわかんないじゃないですか 「吉田さんオシャレだし服のブランドかな?」って思われるじゃないですか 絶対思われないけど 思われたらいいな 思えよこのやろう

まぁとりあえず本題に戻りますけど

JCの見た目がマジで気に入らない

いやいいんですけどね「ザ・コンボアンプ」って感じで
60年代の西部劇に出るようなスウィング・ドアのバーでジュークボックスの隣に置いたらマジで渋い それはわかる
が、それはそれである
もともとギターなんか見た目で選ぶような俺である
チープでフューチャーレトロなもの
またはアジアンテイスト溢れるスチームパンク
もしくはラスボス感溢れる頭悪そうな重厚なもの
そんなものを愛する俺である 書いてて哀しくなってきた 中二か 中ニだった 中二じゃねぇよもうすぐ35だよ

俺にはやはりJCは渋すぎる

なんかキラキラしてのっぺりとしている俺のギターとJCは合わない いやそういう問題じゃない もともと好きじゃないのだ
だがJCの評価は高い 当たり前だ 煮てよし焼いてよし、だ 時代を超越する汎用性がJCにはある JCを極めれば日本中、いや世界中で思うがままの音が出せるだろう
それに当分はこいつが俺の相方だ 仲良くせねばいかん
愛して愛して愛してあげなければ物事全てリターン無し
自分のようなへっぽこが何を我儘言えるものか 相手は世界が認めたJazz Cholusさまだ
電源を入れる前に二拝二拍手一礼
そして電源を消す前に万歳三唱
そこまでやってやっとJazz Cholusさまを使う権利を頂いてもいいくらいだ

そう思って今年真顔でJCさまとずっと付き合ってきたんですが
だめだわ 無理
俺にはこいつを愛するのは無理だ
中身は最高だ 俺のギターの良いとこだけを思いっきり引き出してくれる Marshallと違いライブハウスでの個体差も誤差の範囲だ 安心感が桁違いだ

しかし顔が気に入らない
最低な事を言ってるのはわかってる Twitterで炎上する見本のような発言だ
自分の婚期はこれで更に遠のいたであろう もともとそんな物は無かった気もするが お母さんごめんなさい

しかしやはり好きじゃないものを好きになろうとするのはストレスが溜まるだけだ
そんなものはお互いのためにならない
別れよう
なんて言えたらどれだけいいか
今の俺にはどうしても必要なのだ
もしRolandの中の人がこのブログを見て
『HIGH FLUXのGtは我が社の製品にこれから一切関わるな』
なんてお触れを出されたら俺はもう立ち直れない
愛するBOSSのエフェクター達に頬ずり出来ない人生なんて絶望すら生温い
そしてJCに慣れたこの身体はもはやMarshallに戻る事すら出来ないであろう
でも愛せない どうしたらいいんだ

といった倦怠期の夫のような事をつらつらと考えてまして
まぁ倦怠期とか想像だけで言ってるんですけども
ただ結論としましてはここはひとつ取り繕わないで付き合っていこうと
お前の顔全然好きになれないけど性格は合うわ 最高だわ
こう素直に言っていこうと思いました
するとあら不思議
今までの心のつかえみたいなものがスッと無くなったのです
現実の女性だったら刺されても文句言えません
しかしなんと!JCさまは喋れない!
クズは言う事なす事全てクズという良いお手本ですね
ただまぁ少なくとも自分は好きじゃない部分を無理して好きだと言われる方がよっぽど辛いです
心の底から見た目に自信があるって人そうはいないしね

皆さんも友達・恋人・同僚など
無理して笑顔を作ってる場面がないかふと考えてみてはどうでしょう
相手を信頼してるからこそ言った方がいい事もあります
相手もうすうす感づいてる事の方が多いでしょう
だからこその勇気
吉田は皆様のそんな姿を心より応援するものです

とまぁ綺麗にまとめたふうですが
もし何かあっても自己責任でお願いしますね
社会性もある大人はたぶんこんな事言いません
それもまたよし
あなたに合うやり方を見つけてね

おわり

ふぅーーー何とかまとめたぜ!!知人に「最近テンションで乗り切ってる感あるよね」と言われたので今回はどっしり大地に根をはった横綱の土俵入りのようなテンションを狙ってみました!そしたらただの感じ悪い人になったよ!おかしいね!もはや長すぎて読み返すのも面倒なので推敲せずにUPするよ!誤字脱字はご容赦願います!さぁそしていつものライブ告知だよ!ここまで読んだあなたは偉い!別になんもやんねーけどな!

2015.05.10(日) at 大阪・北堀江club vijon
[タンゴマエダ会 presents 50RT]
w / 1000say / birds melt sky / nano sound museum / THE WOW
DJ / 博士 (DENSHI JISION) / momo(Can’t Ride A Game!)
OPEN/17:30 STRAT/18:00
ticket : adv.¥2,500 door.¥3,000 [1D別]
info:club vijon 06-6539-7411

大阪!この前行ったばかりなのにまた行くよ!東京ディスコロックシーンの親征だ!たった1バンドで迎え撃つはTHE WOW!ギターの人がちょっとアレな事以外は間違いなくカッコいいはず!

そして急遽決まったLIVEもよろしくね!決意溢れるサブタイトルだ!

2015.05.15(金) at 下北沢 CLUB251
[地下アナログナイト ver.5.1-Re:start with fellows-]
w / colors depertment / +1BAND
OPEN/19:00 STRAT/19:30
ticket : adv.¥3,000 door.¥3,300 [1D別]
プレイガイド : e+ (5/2 ON SALE)

実は今回の記事、ナガオタツキという一人の音楽家をテーマにしようと思って長々と書いてたんですけど辞めました!タツキさんはおら如きがレッテル貼っていい人じゃねぇだよ!ただ見て、聴いて、踊るのみ!刮目せよ!

LIVE、両方ともお待ちしてます!!!

HIGH FLUX・最初は伏せ字にしようかと思ったがこんなマイナーな文章を見るほど暇じゃないだろうし、それにクスっと笑って許してくれるくらい器も大きいに決まってるので伏せ字にしないで書いたけど万が一があるので知り合いにRoland社とヤマハ(Marshall日本輸入代理店)の人がいる方はチクらないで頂けると嬉しいなぁと思うGt担当・吉田大佑